甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)

  • 甲状腺ホルモンの分泌のバランスが崩れると、さまざまな症状があらわれてきます。
  • 甲状腺ホルモンの合成が多くて量が多すぎることを「甲状腺機能亢進症」といいますが、その原因としてバセドウ病が最も多いとされています。

  ✔ 汗をたくさんかいたり、食欲旺盛なのに体重が減ったりします。
  ✔ 活発になっているのに疲れやすく、動悸が一日中続いたりします。

 

◎症状

  • 首がはれている
  • 安静にしているのに、心臓がドキドキする
  • 眼が出てきたといわれる
  • 手指が細かくふるえる
  • 暑がりになり、水をよく飲み、汗をたくさんかく
  • 食欲がありよく食べているのにやせてきた
  • イライラしやすくなった、落ち着きがなくなった
  • 足がむくみやすくなった

 

下記の症状が気になる方、あるいは健診で甲状腺腫大を指摘されたなどの方は、一度当院でご相談ください。

 

◎特徴

古典的なバセドウ病の症状として、甲状腺の腫大 ・眼球の突出 ・頻脈 があり、これを「メルゼブルグ三徴」といいます。しかしながら、このような症状で発症することばかりではなく、特に高齢者では体重減少、心房細動などの不整脈や心不全などを契機に発見されることも多いです。

 

◎治療

当院では下記の治療法から患者さんと相談のうえで実施していきます。

 

(1) 抗甲状腺薬による治療(メルカゾール・プロパジール)

日本で最も多く選択されている治療法です。甲状腺ホルモンの合成を抑える薬を内服します。投与量は検査値により調節しますが、1年から数年かけて中止していきますが、中止できない場合は以下の別の方法を検討することもあります。副作用の発現がないか確認するために治療開始後、3か月間は2週間ごとに通院していただきます。

 

(2) 内照射療法

欧米で第一選択として実施されている治療法です。放射性物質の入ったカプセルを内服します。すると放射線が甲状腺に取り込まれて甲状腺組織を破壊し、ホルモンを産生する力が弱まります。最終的に甲状腺機能低下症に陥る可能性が高いとされており、その場合は甲状腺ホルモンの補充療法が必要となります。

 

(3) 手術療法

甲状腺腫大が著明な場合や上記の方法が選択できない場合などに行われます。甲状腺のすべて、あるいはほとんどを摘出することにより、甲状腺ホルモンの合成を抑える方法です。甲状腺機能低下症に陥る場合は甲状腺ホルモンの補充療法が必要となります。